農場紹介

1月9日付の朝日新聞全国版(朝刊)の生活面「住まい私記」で、
暖かい家をテーマに我が家が紹介されました。
この冬導入した薪ストーブについて色々話しています。
記事を偶然ご覧になった農場のお客様も多かったようで、反響を頂きました。
薪ストーブは4月頃まで稼働していますので、「薪ストーブの暖かさを体験してみたい!」と
ご希望のお客様、どうぞ我が家へお越し下さいませ。
近所に雪質が最高のスキー場もありますので、スキーとセットでも
楽しいかと思いますよ。




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田舎暮らしに憧れる人にアンケートをとったら、欲しいものの上位3位くらいには入るであろう薪ストーブがついに我が家にも導入されました。

本州で最も寒いと言われるこの地域において、暖房器具の選択は、経済的にも幸福度的にも大変重要な位置を占めます。もともと家を建てたときには、裏に流れる水路で水力発電をするつもりだったのですが、この先鋭的なプロジェクトは技術的な理由により無期延期となりました。残念無念。ガンガンに発電することを前提に、電力で床下に熱を貯めこむ暖房システムを導入していたのですが、その目論見がはずれたいま、電気代が農場の経営を圧迫することが懸念されておりました。

見渡す限り山が続き、軽トラで林道を走れば道端に薪にするような木がゴロゴロしているこの地では、やっぱり薪ストーブでしょうということで、つい先日我が家にやってきました。
薪ストーブ

薪集めたり、薪割りしたりするの面倒臭いと思っていましたが、いざ着火し暖をとってみると、そんな後ろ向きな気持ちは跡形もないくらいに遠くへ飛び去り、ぬくもり(=幸せ)につつまれました。ずっと火を見てても飽きません。ほんと馬鹿みたいに火をみてばかりいます。火を見ながら、ウィスキーなんてヤバイです。

しかし、薪ストーブの薪は最低一年は乾燥させておくべきなのですが、いま我が家には十分に乾燥させた薪がまだ少ないのです。今年はボチボチ使って、来年からはガンガンに使うべく農作業の合間に薪をせっせと集める毎日です。

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農場の場所は、軽井沢から40キロ南下した【南佐久郡佐久穂町】の標高1,000m地点にあります。Googleの地図でも詳細がでないほどの、山間地の僻地にあります。携帯電話の電波はNTTドコモ以外は届かない場所です。


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ちなみに一番近いコンビニまでは8キロなので、もはやコンビニとは呼べません。

数年前までは「八千穂村」という村でしたが、隣村と合併して町になりました。町の中央を千曲川が流れ、日照時間の長さは日本でも上位、降水量が少ない恵まれた環境にあります。夏は冷涼、冬は積雪量は少ないかわりに、寒気が非常に厳しい(最高でマイナス20度を記録する)地域で、昼夜の寒暖差が大きいのも特徴です。

交通アクセスは、東京からの場合、車で3時間強。新幹線では1時間10分で佐久平駅(軽井沢の次駅)、そこから小海線に乗り換え40分「八千穂」駅下車。(そこまでお越し頂ければ車でお迎えにあがります)。また、新宿と池袋から、佐久方面の高速バスが出ています。  



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畑は、家の近所に3箇所に分かれて存在しています。合わせて1町5反(約4500坪)借りており、いずれも耕作放棄地だった場所を畑にしました。標高1000mの人里離れた静かな場所にある畑では、季節ごとに20種の作物を栽培し、年間で約60種類に及びます。 下の写真の畑、ここは長い間荒れ地になっていた場所で、Golden Greenの出発点は、この広大な荒れ地の開墾でした。この地を夫婦力を合わせて畑に変えたことは、一生の思い出になるに違いありません。そしてこの場所から、私たちの夢は広がっていきます。

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倒産ホヤホヤの工務店の社長さん、倒産後初めてのお客さんが僕たちということで、燃えに燃えてくれたのです。木材の調達から、家の細かい仕様まで、まったく妥協せずに仕上げてくれました。もともと腕の立つ棟梁だった社長さん自ら現場に立っていただくことも多く、できあがった家は、僕たちの期待を遥かに超え、住んで既に一ヶ月弱が過ぎましたが、快適すぎてヤバイです。朝起きて、畑に出るのが嫌になるくらい快適な住まいなのです。

もちろん、快適な住まいを実現するまでは、紆余曲折ありましたが、それを全部書いてしまうと、農業ブログではなく、家ブログになってしまうので、だいぶ端折ってはじめの設計と成果物(?)だけをご紹介したいと思います。

まず、要望を出すと予算もその分膨れてしまう家づくりですが、優先順位をちゃんと決めて、それに従い要望を出していこうと思い、これは譲れないというものをリスト化しました。4つあります。

■健康住宅であること
こっちに引越してきてから妻の食生活が劇的に変わり(焼肉・ラーメン→玄米や野菜中心)、体がものすごく浄化されたのはよかったのですが、その反動からかアレルギー体質になってしまい、化学物質に過敏に反応するようになってしまったのです。モデルルームなどに行くと顕著で、新築ホヤホヤの接着剤使いまくりの家に入ると息苦しくなってしまいます。建てるからには、そのような化学物質を極力抑えた家を作る必要がありました。
構造材から建具までほとんど杉材で統一し、壁には漆喰の塗り壁にしました。漆喰は天然の空気清浄機と言われています。

■暖かい家であること
標高1000メートルのこの地では、冬場にマイナス20度まで冷え込むこともあります。幸せ=暖かさであると思っている僕は、迷わず高気密高断熱住宅を建てようと思いました。

■お客さまを迎え入れることができる家であること
直販スタイルの農業をやっていると、週末毎にお客さんがやって来ます。お客さんに夜はゆっくりとくつろいでいただけるように、二階に二つの寝室とリビングルームを用意しました。

■仕事をやりやすい家であること
事務作業の時間が長く、出荷作業をしている時に、ちょっと書類を印刷したりなんてことがよくあります。家事の動線だけではなく仕事の動線も考慮された間取りであること

結果として、この4つの方針をほぼ満たす家が建てられたので、大満足しながら暮らしているわけです。

では、写真とともに家を紹介してみたいと思います。

まずは家の立地と外観。周りは農地に囲まれており、とても静かです。外観は一回部分が木張りで、二階は黒の漆喰です。屋根は瓦を使っています。見る角度によって、洋風に見えたり、和風に見えたりする不思議な外観です。隣の白い建物は、倉庫兼出荷小屋です。ここに野菜や穀物を貯蔵し、出荷作業を行ないます。

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続いては、家の中。
一階は、ダイニングルームとキッチン、書斎、僕らの寝室があります。僕らの生活は一階で収まるようにして、二階はお客さんが寛いでいただけるようにと、リビングルーム(娯楽室みたいなもの?)と寝室を二つ用意しました。
現在の家は、ほとんどLDKという形をとっていて、リビングとダイニングが併設されていますが、この家はあえてそうしませんでした。お客さんが来ても、結局ダイニングテーブルで最後までお酒を飲むパターンが多く、リビングに場所を移してということはありません。というわけで思いってきLとDを分離して、Lは二階にもっていきました。普段テレビをあんまり見ないというのも、その理由です。
おかげでひろびろとしたダイニングになりました。
 
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また、ダイニングスペースの一角にバースペースを設けました。このあたりにはイカしたバーなどあるはずもなく、寂しい思いをしておりました。ないなら造ろうということで、檜の一枚板を贅沢につかったカウンターを作りました。お酒は徐々に揃えていきたいと思います。
 
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一階にはテレビを置かない代わりに、けっこうまともなスピーカーを置きました。パソコンのiTunesから音楽を無線で飛ばし、ONKYO パワードスピーカーシステム 40W+40W GX-500HDから音楽を出力します。一番近くの民家まで200メートルくらい離れているので、どんなに大きな音で音楽を聞いても、苦情が来ることはありません。ウーハーはないのですが、低音が床下の基礎と共鳴してなかなかの迫力の音なのです。
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二階リビング。テレビは一階におかずにここに置いています。たまに雨の日にDVDを見るくらいなので。お客さまがいらした時には、ここで寛いでいただきます。テレビ、漫画、本があるので、暇つぶしには事欠きません。マッサージチェアも置いてあり、農作業で疲れた体をほぐしてください。
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客間はいまのところ二つ有ります。片方のほうには、そのうちベッドを入れる予定。窓からの眺めがなかなか良いです。曇の日でも遠くに茂来山が見えます。
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こんな感じの我が家です。自慢したいところはまだまだいっぱいあるのですが、とりあえずこのあたりで。
(耕平)

先日ブログで、引越ししたことはお伝えいたしましたが、今回はもうちょっとちゃんと家について書こうと思います。

家を建てようと思った一番の理由は、今まで住んでいた町営の新規就農者向けのアパートの住める期間が3年と決まっていて、そこを出なければならなかったからです。というのは建前で、新しい家を建てたくて仕方がなかったからです。もうこっちに来た時から、僕は家を建てたくてウズウズしておりました。。
それを様々な状況が後押ししてくれたので、このタイミングでたてることになりました。

今まで住んでいたアパートと同じ集落に、畑を買い、そこに家を建てることにしました。住んでいる集落はほんとにいい人ばかりで、ゆったりとした空気が流れているのが気に入ってしまい、あまり他の集落というのは考えずに決めてしまいました。しかし、土地探しも最初は難航しました。田舎なんて家を建てる土地なんていくらでもありそうなのですが、意外にもそうではないのです。ほとんどの畑は、「農業振興地」という地域に指定されており、容易に宅地に変更できないのです。また不動産屋が売っている土地を把握しているわけでもなく、欲しい土地があれば、地権者を探して自ら交渉にあたらなければいけません。
いい!と思った土地のの地権者が行方不明になって売買ができないなんてこともありましたが、地元の人にお世話になりながら、なんとか見晴らしがよく、周りの環境もよさげな土地を見つけ、購入することができました。土地購入にあたり、お世話になった皆様、ほんとうにありがとうございました。


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約300坪の敷地です。坪単価が都心に比べるともんのすごく安いので、べつにこのあたりではふうつの広さなのです。目の前はいくつかの畑や田んぼがあり、すぐ後ろには農業用水が通年で流れており、水のせせらぎが聞こえ、そのさらに後ろは山になっていて、秋になると紅葉が燃えるように広がる広葉樹が茂っています。
一番近い家でさえ、200メートルくらい離れていますので、夜中に騒いでも誰にも文句を言われません。

この敷地に、家と、野菜を保管し出荷作業を行うための小屋を建てることになりました。

農業は、家業であり生活と仕事の境目があってないようなものです。自分たちの仕事の流れと生活の流れを分析し、無駄なく仕事と家事ができるように家も小屋も設計しなければなりません。家の中にも仕事があり、小屋の中にも生活があります。そのあたりを自由に設計したいため、地元の工務店に仕事をお願いしようと考えていました。

こっちに来てから、すぐに家を建てたいと思っていた僕は、渋る妻を連れてよく住宅展示場に出掛けておりました。そんななかフラっと入ったある工務店の展示場の家の空気が、他のハウスメーカーのものとは全く違い澄んでいた、そんな家がありました。たまたま、そこに居た社長さんに話をすると、理路整然と断熱や構造について、教えてくれました。そのへんのハウスメーカーの営業マンとはレベルがあまりに違い、夫婦ともどもすぐに気に入ってしまったのです。

ところがです。

ある日(家を建てる半年くらい前のことでした)、その工務店の社長さんがアパートに突然いらして、「実は倒産しまして・・・」と言いに来られたのでした。なんでも連鎖倒産で、大口の取引先が倒産してしまい、その余波をもろにくらってしまったらしいのです。

会社は潰れてしまったのですが、これからも細々と家づくりはやっていくとおっしゃっていたのですが、なんとも心配です。

その後、僕らはいくつもの工務店を巡り、話を聞いたのですが最初の工務店を超えるようなところがほんとにないのです。

結局、清水の舞台から飛び降りるくらいの気持ちで、倒産ホヤホヤの工務店さんに仕事をお願いすることにしたのでした。

そして、これが大正解だったのです。


(風雲篇へ続く。っていっても次回が最終です)



「Golden Green=黄金の緑」という言葉は、私たちにとって、秋に稲穂が一面に実る黄金色の景色や、心地よい風に吹かれてキラキラ輝く緑色の野菜たちを連想させます。
そんな風景が大好きで、働く中で一番好きな風景を農場名にしました。
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